(Michael Viner's) Incredible Bongo Band / Bongo Rock

Bongo Rock Bongo Rock

アーティスト:Incredible Bongo Band
販売元:Toshiba EMI
発売日:2006/11/14
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日本盤の帯には「これを持っていない奴はHIP HOP DJとは呼べない」というアフリカ・バンバータの言葉が記されています。私もこのアルバムがCD化されるのを待ってました。
うーん、Amazonだと「オリジナル盤発売日: 2006/1/9」って書いてありますね。CDには「02.12.18」って書いてあるのに。まあいいか。確かにネットで検索しても最近まではアナログしか無いような事が書かれていた記憶があります。でも今調べたらHMVのサイトだと「2002年12月18日」って書かれてる。ってよく見たらAmazonは輸入盤でHMVは日本盤でした。

Incredible Bongo Band、もしくはMichael Viner's Incredible Bongo BandのBongo Rockです。これ、名前にBongoって入ってる割にはワールド愛好家よりもB-BOYやHIP HOPの人たちの間で知られているバンドです。私もこれを知るまではボンゴと言えばMano NegraのKing of Bongoだったんですが、こんな素敵なボンゴがあったとは。
メンバー構成は、プロデューサー兼アレンジャーのMichael Viner、プロデューサー、パーカッション(ボンゴ)、ドラム、ホーン、キーボードの6人ということになっています。他にゲスト参加の人たちがいたりといった感じで。結成されたのが1972年、ここに収録されている曲は73年頃のものだと思います。もともとのアナログは73年発売です。Michael Vinerは映画、本、音楽、テレビ番組など何でもやってしまう凄腕プロデューサーみたいです。

メンバー構成からも分かる通り、このアルバムは全体としてはジャズにボンゴを合わせた(もしかしたらジャズにボンゴを合わせるのはそんなに希有な例ではないのかもしれないけど)、渋くてしっとりした大人の音。のはずなんですが、ホーンやギターが全面に出ているせいか、もの凄いパワーを持ってます。凄く気合いの入った音。アグレッシブ。「重い」というと誤解されそうですが、「太い」ではなく「重い」といえば少しは意図が伝わるでしょうか。
このアルバムに触れるなら書かなければ行けない事、それは「Apache」という曲についてです。先にも書きましたが、HIP HOPリスナーの間でアンセムと化しているこの曲があるからこそ、そっち系の人たちによく知られています。恥ずかしながら私はこの曲を、映画「SNATCH」で初めて知りました。んでThe Ultimate Lessonsシリーズ(これとか)で使われていて、『良い曲だなあ』と思って。曲名やアーティスト名が分からないもんでググってみたけどよく分からなくて、SNATCHの日本版DVD販売元にメールして教えてもらったのがFatboy SlimのOn the Floor at the Boutiqueというアルバムに入ってる曲だという事。でもそのCDを買ってみるとただのMIX CDで、じゃあオリジナルは無いのかとググってみたらアナログしか無いという状況で。それで最近このCDが出てる事を知って即購入。
まあ、そんな個人的な事はどうでも良くて、この曲は様々な所でMIXに使われたりサンプリングのネタとして使われています。サンプリングされた作品のまとめを書いておきます。出典はmixiのApacheコミュニティです。
2 Live Crew - "Megamixx"
Apache - "The Beginning"
Arthur Barker - "Breakers Revenge"
Breeze - "Watch the Hook"
Busta Rhymes - "What the Fuck You Want!!"
Busy Bee - "Old School"
Chubb Rock - "3 Men at Chung King"
Coldcut - "Say Kids, What Time is It?"
Dee Patten - "Who's the Bad Man"
Digital - "Metro"
DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince - "Live at Union Square"
DJ Spinna - "Rock"
Double D & Steinski - "Lesson 1"
Double D & Steinski - "Lesson 2"
Double D & Steinski - "Lesson 3"
Everlast - "Syndicate" (Remix)
Faith Evans ft Black Rob - "Love Like This" (Remix)
Freddie Foxx - "Stop Look & Listen"
Freestylers - "Breaker Beats Pt 2"
Future Sound of London - "We Have Explosive"
Geto Boys - "Do it Like a G.O."
Goldie - "Inner City Life"
Grandmaster Flash & the Furious Five - "Freelance"
Hammer - "Turn this Mutha Out" (Remix)
Hi jack - "Doomsday of Rap"
Insane Poetry - "The House That Dripped Blood"
J. Majik - "Your Sound"
Jive All Stars - "No Stoppin"
Kool Moe Dee - "Way Way Back"
Kool G Rap - "Men at Work"
KRS-One - "Who are the Pimps?"
LL Cool J - "You Can't Dance"
Leaders of the New School - "My Ding a Ling"
MC Paul Barman - "Burping and Farting"
Ministere Amer - "Le Droit Chemin"
Missy Elliott - "We Run This"
Moby - "Machete"
Nas - "Made You Look"
Roxy Breaks - "Apache Rock"
Run-DMC - "What's it All About?"
Schoolly D - "Housing the Joint"
Sugarhill Gang - "Apache Rap"
Switch - "A Bit Patchy"
The Roots - "Thought @ Work"
Tone Loc - "Ace is in the House"
Ultramagnetic MC - "MC's Ultra" (Remix)
Ultramagnetic MC - "We're Ultra III"
West Street Mob - "Break Dance Electric Boogie"
Young MC - "Watch the Hook"
Young MC - "Know How"
You The Rock - "Grand Master Fresh"
これ以外にもまだまだあるはずですが。この曲は多くの人の心を掴む何かを持っているという事です。
ドラムとボンゴのシンプルなリズムのイントロで始まり、ギターとホーンが入ってきて、その後にキーボードが入って来て深みのあるメロディラインを構築して行くこの構成。ボンゴもキーボードもギターもホーンもドラムも、全てのパートが個性豊かに共存している。男臭くて乾いた音、荒々しさと哀愁を感じさせる、まるでアメリカ西部開拓時代を思わせる楽曲。それが何でこんなに踊りたくなるんだろう。

その他の注目曲にはKIBURI、Last Bongo In Belgium、(I Can't Get No) Satisfaction等があります。
KIBURIはあのジョン・レノンとリンゴ・スターが参加しています。勿論ジョン・レノソとかチョン・レノンとかリンゴ・ヌターとかリンゴ・ジュース ではありません。正真正銘Beatlesの「YOKOの旦那」ことジョンと、「ピート・ベストの後釜」のリンゴです。どうやら当時はシークレットだったらしいです。曲自体はウィスキーがに合いそうなジャズです。どこでジョンとリンゴが絡んでるのか全く分かりませんでした。
Last Bongo In Belgiumはメロウです。壮大な世界観だけれどもエロくもあり。この曲の個人的な位置づけは4HeroのLes Fleurに近い所にあります。クラブで4:30過ぎにかけてほしい曲って感じで。『これを聴いて締めたい』『さあ、朝日を浴びに行こう』と思える曲。
(I Can't Get No) Satisfactionは当然Rolling Stonesのカバー。これもまたジャジーなカバーで、あの有名なギターのメロディラインをホーンが低音でやっていたり、ボーカルのパートもホーンがやったり、ボンゴソロもあったりして面白いです。

HIP HOP DJでなくても、とりあえず持っていて損は無い一枚だと思います。特にB-BOY好きの女子は、意中のB-BOY(K DUB SHINE似)を家に呼ぶ時は部屋に飾っておきたいものです。まあアナログ飾っといた方が受けは良いと思いますが。


☆☆☆☆☆


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AKAKAGE / THE First Season’s Best Tracks1999~2000

THE First Season’s Best Tracks1999~2000 THE First Season’s Best Tracks1999~2000

アーティスト:AKAKAGE
販売元:日本クラウン
発売日:2003/09/25
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今日はAkakage a.k.a. 伊藤陽一郎です。おおまかな認識としては小西康陽一派と思って差し支えないと思います。 この人のDJは聴いた事無いんですが、行った人に聞くと「気持ち悪い」らしいです。選曲がどうこうよりとにかく気持ち悪い、と。自身がポップを仕草で体現してるらしいです。
そんなDJの彼を私は知らないんですが、このアルバムではベタベタにポップな世界が繰り広げられています。ところでAmazonの紹介によると「DJ、プロデューサーの伊藤陽一郎と、サウンド・クリエイター、佐藤豪によるユニットのベスト・トラック集。」だそうです。ああ、伊藤だけじゃなかったんだ。まあいいや。どうやらベストらしいんですが、期間は1999〜2000と凄く短い。たった二年弱の間のベストです。
中身の方は、やっぱり小西一派だけあってポップ・サンプリングのセンスは流石です。ワンショットも気持ちいいタイミングで入ってくるし。全18曲、一分未満の曲も何曲かありますが盛りだくさんの内容です。
全体はポップでまとめられていますが、様々な要素がごちゃごちゃに混ざり合ってできています。大きく言ってしまえば主にラテンですが、ボッサ、フレンチ、ブラジル、クラブジャズ、ロック、サンバ、ハウス打ち込み、Cha-cha-cha、とまだまだあるはずですが拾いきれないくらい一杯混ざってます。

特に好きな曲は、まず5.Common (Full Version)。ハウスをベースにラテンサウンドを織り交ぜて、キュートなボイスで「Common」と呼びかけてくる。テレビでもたまに使われているので聞いた事がある方も多いと思います。 次に、11.Tomboy。ベースとピアノとホーンが楽しげに入り乱れているアッパーチューン。
続いて、13.Brass Impact。これぞクラブジャズという曲。ドラムパターンがかっこ良く、タイトルの通りホーンは渋く、007で使われてもいいような大人な感じもある。勿論ルパン3世でも可。スピード感があってスリリングでステキ。
16.Saturday NightはあのBay City Rollersの名曲、サタデーナイトです。部分的にサンバです。確かにダンスってコンセプトだから間違ってはいないのかもしれない。最高に気持ちいい。若干、曲のテンポは遅く感じますが、ボーカルの声もゆるい感じで、逆に気持ちいい。踊りだしたくなる曲。
最後に、17.Lodger's。乾いたパーカッション、ゆったりとしたホーンで始まるこの曲、全体はボッサ。このアルバムの中ではおとなしめの曲。サタデーナイトとは違った意味で気持ちいい。

「気持ちいい」を推してきましたが、本当にそうなんです。とにかく「気持ちいい」。ポップである事がこんなに気持ちいいとは、と気付かせてくれるアルバム。ただしそのポップさは小西系のポップさです。もし小西が苦手なら、このアルバムも苦手でしょう。小西が好きなら今すぐ買ってもいい。ただ小西好きの人ならもう持ってそうですね。

☆☆☆☆☆

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Ryukyu Underground / 琉球アンダーグラウンド

琉球アンダーグラウンド 琉球アンダーグラウンド アーティスト:Ryukyu Underground
販売元:リスペクトレコード
発売日:2002/03/27
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沖縄民謡とクラブミュージックの融合、本人たちはカテゴリとして「ワールド・ダンス・フュージョン」と言っているようです。これは大変です、大風呂敷を広げてしまいました。この琉球アンダーグラウンドは二人組ですが、二人とも外人です。外タレ。出身地はアメリカ・カリフォルニアとイギリス・ニューキャッスル、そんな二人が沖縄音楽に魅せられてこんな事を始めてしまいました。

これまでも民族音楽とブレイクビーツとかを合わせる音楽は色々とありました。Asian Dub Foundationもそうだし、DJ SHADOWはコンドルは飛んで行くをネタに使ったり(あれ?それはこの盤より前か?)、Masters at WorkやTim Deluxeもやってます。一時期ラテンハウスって流行りましたし。しかし沖縄は手つかずでした。 そんなこともあり、まあ出るべくして出たと言うのが正しいでしょう。この盤は2002年発売、2002年と言えばW杯でアルゼンチンが応援歌に島唄を使ったり、モンパチが200万枚売れたり、HYが流行ったり、またオレンジレンジが出てきたのもこの頃でしょうか。スーパーモンキーズからSPEEDのアクターズ旋風以来の沖縄ブームが来てたような気がします。ちなみにAIR JAMに喜納昌吉がでたのは2000年だったか。ところでライナーで知ったんですが、喜納昌吉ってルアカ・ボップからアルバム出してたんですね。びっくりしました。

中身の方ですが、ブレイクビーツに三線を始めとする沖縄音楽が乗っている感じです。ブレイクビーツは比較的ダークだけれどアンビエントなドラムンベース(プログレハウス?ハードハウス?)っぽいトラッックです。しかし、やっぱり少し重いかな、というのが正直な印象です。個人的な好みだけど、沖縄音楽はもっとハッピーであってほしいと思います。沖縄はアメリカの占領下にあった歴史などもあり悲しい歌詞の歌も少なくないのですが、音自体は決して暗くなく、むしろ沖縄の気候を感じさせる温かみがあると私は思います。

つまりはこのアルバムは沖縄を少しオシャレに位置づけ過ぎたのではないかと。すごく頑張っているのは分かるけど、クラブ受けしそうだけど、ダビーだったりして気持ちいいんだけど、やっぱりオシャレ過ぎる。ドラムンベースとかもかなり良い音は出ていますが、それはクラブミュージックとしての視点からの評価であり、ワールドリスナーの視点としては打ち込みが電子的に過ぎる。融合してないんです、沖縄とクラブミュージックが。沖縄音楽の良さが消えて完全に打ち込みに負けている。あとエフェクトかけ過ぎ。

それぞれの曲は時にアブストラクトヒップホップ風でもあり、音(三線)の重ね方やタイミング、リズムの取り方が面白かったり。アンビエントでエレクトロニックであったり。ぐわんぐわんしたデジタルなダブだったり。面白い事は面白いです。沖縄とクラブの合わせ方(手法)なんかも含めて楽しめます。 私が一番好きな曲は6. Kokusai Dori Dub。沖縄音楽の合いの手(「ハイ」とか)がワンショットで使われていて面白かったです。この曲はダブだけどキャッチーで、比較的聴きやすかったです。AsianDubFoundationが、沖縄音楽を使ってダビーに仕上げろと言われたらこんな曲作るんじゃと思わせる様な曲です。

しかし、気持ちいいんだよなあ。融合してない気がするんだけど。ちなみにこれはファーストで、既にセカンドも出ていたと思います。聴いてないんですが。もしかしたらセカンドはもっと融合しているかも。期待したい所です。

☆☆☆




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Revelling Crooks / From Heaven into Hell

From Heaven into Hell From Heaven into Hell

アーティスト:Revelling Crooks
販売元:Weltwunder
発売日:2004/07/05
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ドイツのバンドです。ジャケを見て下さい。惹かれますよね?何かやってくれそうです。(まあ歌詞カードとか裏ジャケとかの写真がドットが見えるほど荒いんですが気にしないでおきましょう。)そして彼等はジャケのイメージ通りのごった煮感満点の音をやってくれてます。
お約束の構成を。ドラム、バンジョー&マンドリン&ギター、ギター、バイオリン、アコーディオン、ベースにサポートでベース、ボーカルっぽいです。表記が分かりにくくてちょっとみたいな所はありますが、多分コレでいいと思います。多分ベースはウッドベースだったりします。

このアルバムは正にトラッドパンクど真ん中ストライク的な内容です。The Poguesにロマ(ジプシー)とユダヤを加えたような音をしています。イメージで語りますが、東欧の結婚式パーティーで酔いどれた奴らが演奏してて、これまた酔っぱらいまくった老若男女が楽しそうに踊っているようなご機嫌なフォークダンスナンバーです。どうしてもアキ・カウリスマキ監督のレニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカと重なってしまいます。もちろん良い意味でですが。ジャケットの写真もそんな感じだし。どうして東欧のおっさんはこんなにかっこいいんだろう(このバンドはドイツだけど)。

このバンドの一番の特徴は曲構成の上手さだと思います。個々の楽器やボーカルのポテンシャルは勿論とても高いものがあります。特にボーカルの酒焼けしたような声は、優しくて色気があって哀愁があってと素晴らしいものがあります。ジョー・ストラマーやボブ・マーリーに通じるかっこいいボーカルです。しかし、それ以上に素晴らしいのは音の(楽器の)重ね方や繋ぎ方です。やはりバンドである以上、曲の中で楽器一つが良くても曲全体が良くなければ完成度は低くなります。

その点このバンドの曲展開やアレンジのレベルは非常に高いと思います。各メンバーが自分の楽器の事を良く知っていて、出る所と引く所を弁えてる印象を受けます。その結果として曲全体の完成度が高いものとなっているのではないかと思います。

アルバムの内容は先にも書いた通りトラッドパンクですが全体的には東欧寄りの曲が中心です。また全体的に速めの曲をやってます。しかし詳しい事は知らないんですが、東欧って裏打ちが伝統的なんでしょうか、裏打ちの曲が目立ちます。露骨に裏打ちでない曲でも、アコーディオンがフォンファ、フォンファと裏打ちリズムで演奏されているので、私はスカパンクと近いものを感じます。
このアルバムは民族音楽に抵抗がある人でもBRAHMANが聴ける人ならば聴きやすいと思います。むしろBRAHMANが好きな人にはこういった音楽を聴いてほしいと思います。

☆☆☆☆☆

最後にこのアルバムのバウンスでのレビューと、試聴もできるRevelling Crooksのオフィシャルサイトを紹介しておきます。

bounceレビュー
http://www.bounce.com/review/recommend.php/10662
Revelling Crooksオフィシャルサイト
http://www.revellingcrooks.com/


 

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世界のJ-POP

今回はレビューではなく小ネタを一つ。
これもまたワールドミュージックかもしれません。
日本の有名曲がスペインでカバーされました。まあカラオケみたいなものですが。


こちらからどうぞ

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マゼンタ / swoosh

マゼンタ マゼンタ

アーティスト:swoosh
販売元:アールディー レコーズ
発売日:2001/02/07
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いやあ、久々にジャケ見たけどやっぱりかっこいい。輪郭線を取るスケッチ、版画風です。格子のファサードの連続感。民家の町並み。そしてパースが効いてる。いわゆる一点透視ってやつですね。中央付近に描かれている暖簾に何気に「POP」ってあるんですけど、webの写真じゃ分からないですかね。ちなみに裏ジャケはこれのネガになってます。it's手抜き!でもかっこいいから許す。

まあジャケはいいとして、中身の方を。
メンバー構成はボーカル&ギター、ギター&コーラス、ドラム&コーラス、ベース&コーラスでサポートにキーボードです。まあ基本構成はビートルズなんかと同じでオーソドックスなロック的構成です。と、一見何の変哲もないかに見えますが、ギター以外の3人はClock systemのメンバーそのまんまなのです。つまり『swoosh=Clock system + ギター&コーラス』なのです。もうね、何でClock system解散したのかよく分からない。そのまんまで良かったじゃないという具合です。ちなみにClock systemは98年頃に活躍したギターポップ寄りのメロコアバンドです。こちらもなかなかかっこいいので聴いてみて下さい。(中古で300円くらいで売ってます)

swooshの音の方はというと、帯には「孤高のギターバンド・スウォッシュ。フックのきいた風情漂うパワーポップナンバー4ソング。全パワーポップファン必聴のニューシングル!!」とあります。パワーポップ、うん確かにそうなんだけど、エモーショナルを付けて欲しい。エモーショナル・パワーポップ。

『エモコア+パワーポップ』っていうのがしっくりきます。とにかく青いんです。放課後の教室みたい。青春の青さ、若さからくる情熱的な感情的な楽曲。泣きメロってやつです。ただしK.O.G.A.のような爽やかパワーポップではない。暑苦しいほどにエモーショナル。ほとばしる情熱。っつーかボーカル歌ってる時、涙目になってそう。

とまあ、青春パンク的ではあるんですが、歌詞が英詞だからすんなり聴ける。青臭い歌詞を、英詞にして誤魔化すいわゆるハイスタ手法ですが。


Clock system同様にswooshも中古で安く売ってるので探してみて下さい。このCDなら200円くらいで売ってそう。でも中身はそんな安いものではありません。

☆☆☆☆


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Stompin' On Down Beat Alley / Tokyo Ska Paradise Orchestra

Stompin' On Down Beat Alley (CCCD) Stompin' On Down Beat Alley (CCCD)

アーティスト:東京スカパラダイスオーケストラ
販売元:エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
発売日:2002/05/22
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これは名盤です。スカパラがいいバンドである事は説明するまでもないかとも思いますが。これほどワールド色(世界の音楽という広義でのワールドです)が強いのにオリコン常連であるというのも凄い事です。確かにモーニング娘。もワールド色は強いのですが、ここまでコテコテではありません。まあ日本人は基本的にスカが好きなのかもしれません。CMなんかでもよくスカが使われてますし、あのアニソン・クラシックとして名高いパーマンのエンディングテーマもサビ(パ、パ、パ、パ、パーマンは、そこにいる〜の部分)がスカです。

このアルバムはスカパラ歌もの3部作が入っています。

まず奥田民生の「美しく燃える森」。奥田民生はクセの強いボーカリストだと思ってたんですが、意外とスカパラの中に自然に溶け込んでいます。ベタベタなスカパラサウンドと上手い事バランスの取れた楽曲に仕上がっています。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのチバユウスケの「カナリヤ鳴く空」。これはチバの特徴的なボーカルが前面に出ています。何でしょう、この曲は昭和の香りがします。チバの哀愁のこもった色気のあるボーカルに、ムード歌謡を感じるスカパラの演奏が化学反応を起こしていると言えそうです。

ORIGINAL LOVE田島貴男の「めくれたオレンジ」。やっぱり田島はエロい。ねちっこいボーカルです。スカパラよりも勝っています。いや、かっこいいんです。かっこいいんですけど、やっぱりねっとりしてるという、胃もたれ感はあります。

その他の曲は、のんびりゆったり心地よく、爽やかさ満点で氷結果汁のCMにも使われた「Call From Rio」、ハチャメチャ疾走ノリで押し切れ「(We Know It's)all Or Nothing」、オーセンティックスカを臭わせる「Skull Collector」、男臭くもポップでノリノリ「Down Beat Stomp」、ノスタルジックで渋さ満点、乾いた空気がかっこいい「暗夜行路」などなど聴きどころ満載。


 

ここまで最大限の讃辞を並べてきました。ええ、確かにこのアルバムは曲の内容に関してはかなり満足です。おなかいっぱいです。もう食べられません。
しかし、しかしなんですよ。発売元がavexなんです。どういう事かと言うとCCCDです。これはいけません。パソコンで聴けません。抜け道はありますが、普通にしていたら(特にwindowsでは)iPodに入れられない訳です。それどころかWindows Media Playerにも入れられません。CCCD、これだけで不買理由になり得ます。評価はCCCDってだけで50%offです。よって

☆☆



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Higher Octave World / P18

Urban Cuban Urban Cuban

アーティスト:P18
販売元:Higher Octave World
発売日:1999/10/19
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元MANO NEGRAです。MANO NEGRAではキーボードをやっていたトム・ダナール。ユニット名のP18とはパリ18区を意味するらしいです。
P18はIRE IRE、RED SET、DJの3つのグループから構成されています。各グループについて。

IRE IRE:キューバ人で構成されたグループ。メイン2人にコーラス4人、6人のダンサー、5人のパーカッションという構成。

RED SET:キーボード&サンプラーのトム・ダナール(元MANO NEGRA)、パーカッション(元MANO NEGRA)、ギター、ベース、ボーカル&コーラス&ダンサー、トランペット、トロンボーン(元MANO NEGRA)、サックス

DJ:SREE DJ

となっています。IRE IREはキューバのミュージシャンが中心です。
P18の音は「未来的なサルサ」と称されているらしいです。
以上、ここまでがライナーからの情報です。

P18の凄い所は音がかっこいい所です。これだけだと「は?」という反応が返ってきそうなので詳しく書きますと、バンドの音も打ち込みの音も、単品にしても聴くに堪える代物であるということです。
このユニットはドラムンベースの打ち込みとラテン系生音を合わせた、広義のミクスチャーです。私はこのドラムンベースというジャンルとブレイクビーツというジャンルの違いがよく分からないのですが(ブレイクがループという手法だということは知ってるけどジャンルとしてのブレイクが何を指すのか分からない)、打ち込みのレベルは分かります。まあ、最初にP18を聴いた頃は打ち込みの事は分からなかったんですが、Squarepusherやmanitobaなんかを聴くようになって耳が鍛えられたおかげで打ち込みの善し悪しというかレベルというか、一般的に安っぽい打ち込みと言われるものとそうでないものの区別ができるようになりました。そして言える事はP18の打ち込みは安っぽくない、というか『ちゃんとしている』という事です。
大抵ワールド畑の人が打ち込みをやると安っぽくなるんです、打ち込みが。女子十二楽坊なんかも生音だけならかっこいいのに、変に打ち込みを入れたせいで台無しになっていると思います。

しかしP18の曲はドラムンベースというジャンルの中に入れても遜色無い出来です。これはきちんとメンバーにDJを入れているからだと思います。まあ今聴くと、昔のケミカルみたいでダサいと感じられる曲もありますが、1999年リリースなので大目に見てあげましょう。

またバンド音の方も元MANO NEGRAだけあってワールドやロックのリスナーも納得の出来です。ラテン、サルサのみならずダブ、レゲエも聴けます。ホーン系も色気のある良い音が出ています。

9曲目のMi Cubaがサルサ、ダブ、ドラムンベース、うさん臭いボーカルが全て昇華されていて一番面白いと思います。


☆☆☆☆


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Growing Up / Hi-Standard

グローイング・アップ グローイング・アップ

アーティスト:Hi-STANDARD
販売元:トイズファクトリー
発売日:1995/11/01
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ヤバいヤバい、今ジャケ見ただけで泣きそうになった。いや本当に、20代の人達には特別な思い入れがある人が多いのではないでしょうか。そうか、もう10年前になるんですね、このアルバム。

このアルバムは日本メロコアの幕開けとなったものです。というのは、このアルバムでメロコアを初めとしたラウド系に興味を持った人が多いと思われるからです。ちなみにこの2年後に出たAngry Fistはオリコンチャートのアルバム部門で初登場4位に入ってた記憶があります。その他97年辺りからのスカコアブーム、ミクスチャー(ここではラウド+ラップの狭義のミクスチャーを指します)ブームも、元を辿ればGrowing Upに行き着くのではないかと個人的には考えています。当時はHi-STANDARDのせいで高校生はHi-SCHOOLと書くとまで言われてました。

私がこのアルバムを最初に聴いたのは友人の家でした。当時、ビートルズやスウェーデン系(カーディガンズとか)を聴いていて、ラウド系は全く知りませんでした。そんな時に聴いたこれ。私はハイスタを聴く前から、英詞で速い曲をやったらかっこいいんじゃないかと思っていたのですが、ハイスタを聴いて「これだよ、これ。」と思ったのを鮮明に覚えています。
今でこそファスト、キャッチー、ショートというメロコアのスタイルは広く受け入れられているものの、その功績もまたこのアルバム、もっと言えばハイスタにあるのではないかと思います。つまりモンゴル800も175Rもハイスタがいなければ存在していなかったのではないかというくらいに。

 

そしてこのアルバム、ハードでありながらポップでキャッチー、泣きメロに哀愁を含んだ難波のボーカル、とハイスタの全てがここにあります。こうやって言葉にしてしまうと陳腐ですが、雨後の筍とでも言うようなハイスタのフォロワーの中にハイスタを超えるバンドは未だ現れていない(私感ですが)ことからも分かるように、ハイスタにはハイスタにしかない何かがありました。このアルバムは最もハイスタらしさに溢れているのではないかと思います。

Summer Of Love、New Life、表題曲のGrowing Up辺りの定番は当然のようにお勧め曲です。 またハイスタお馴染みのカバー、このアルバムではBay City RollersのSaturday Nightママス&パパスのCalifornia Dreamin'の2曲です。どちらもハイスタらしいカバーとなっています。メロコア初心者はこういったカバーから入るとすんなり聴けるかもしれません。(私はそうでした。)

他にランク王国で「恋人にカラオケで歌って欲しい歌」(確かそんな感じのランキング)でランクインしていたKiss Me Again(俺が禿げておっさんになってもキスしてくれよ的な歌詞で、少し「私がおばさんになっても」by森高と近いものがあります)、難波がGREEN DAYのWARNINGの一曲目の元ネタと言っていたMaximum Overdriveも入っています。

これは正に
BUY or DIE !!!!!!!!!!!!!!!(言ってみたかっただけ)

☆☆☆☆☆

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Luaka Bop Remix / Various Artists

Luaka Bop Remix Luaka Bop Remix

アーティスト:Various Artists
販売元:Luaka Bop (Ryko)
発売日:2005/08/16
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Luaka Bopからのremixです。Luaka Bopはワールド愛好家の間ではお馴染みの良質ラテン系レーベルです。ここは普通うさん臭いアーティストのCDばっかり出しているんですが、これはひと味違います。チカーノとかラテンの土臭い楽曲が、リミックスを経てダンスミュージックとかの小洒落たものになってしまいました。

リミキサー陣が非常に豪華です。実は私はあまり知らないんですが、オシャレコ屋ことbonjour records のポップに豪華だと書いてあったので豪華なのでしょう。まあ私が知っているのはFila Brazillia、Masters at Work、Carl Craigと嶺川貴子ぐらいのものです。他にはMacao、Koop、John McEntire、Funky Lowlives、Levin Lindsay、Mario Caldato、One Rascal、Maurim、Scratch Perverts、Six Tooとか書いてあるんですけれどもよく分かりません。

しかし、嶺川貴子はびっくりしました。こんな所で名前を見るとは。しかも嶺川さんのリミックスがほんと良いんです。ほのぼのとした優しいエレクトロニカです。ya-to-iの「空の名前」以来のヒットです。
他にも全てのリミックスが原曲のラテン色に対しそれぞれのスパイスを加えて、リミキサーの色が強く表れたものとなっています。
Mario Caldatoはアブストラクトの匂いが心地いい、かなり素晴らしい出来だと思います。
Fila Brazillaはファンキーなドラムンベースに仕上げてきました。
Masters at Workはいつものぶっ太いビートでいつものようにラテンハウスを。
Scratch Pervertsはオールドスクールのテイストを挿んで。
Six Tooは暗いアコースティックでradioheadっぽく。
Maurimはチカーノレゲトンですか。
Macaoはシンプルかつ柔らかにかわいく。
Levin Lindsayは緊張感のあるアンビエントに。
Mario Caldatoはソリッドなヒップホップに。
One Rascalは柔らかなエレクトロでラウンジ仕様に。
Funky Lowlivesは色気のあるラテンソウルに。
Koopはジャジーで洗練された雰囲気で、かつ哀愁のあるものに。
John McEntireはダブっぽくゆるゆるの曲に。
Carl Craigはエロエロなレゲトンに。

これら全て(?)が非英語圏なので普通のオシャレ系ダンスミュージックとは趣の違ったものになっています。また内容もバラエティに富んでいて、これ一枚の中に様々な味が詰まっています。
中身が濃くて、bonjour recordに置いてあるくらいオシャレで、しかも1000円!!!!お買得!

ただ一つ言いたいのは、私はタワレコで見かけてレーベルとリミキサーに惹かれて買ったんです。これのちょっと前に出た、これの原曲が入っているコンピも買っているんです。その後bonjourで見かけた時には軽くへこみました。オシャレコ屋に置いてあるのか、と。bonjourで見つけて買ったと思われるのは心外です。まあそれだけです。

☆☆☆☆☆


最後にbounceのレビューを
Luaka Bop Remix [Digipak] : Various Artists



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